純潔のマリア(2)

純潔のマリア(2) (アフタヌーンKC)

純潔のマリア(2) (アフタヌーンKC)

1年8ヶ月ぶりの新刊。英仏百年戦争の時代、地上への過ぎた力の介入を由としない天上の教会の意思を示すべくやってきたミカエルによって魔女であるために処女で居続けなければならない枷をはめられた魔女マリア。彼女の監視役としてミカエルより遣わされた天使エゼキエルは、マリアやその使い魔達に振り回されながらも共に過ごすうちに戦争根絶に懸ける彼女の原点に触れて抱いた複雑な心中をミカエルに吐露するも、主は冷徹に断罪の遂行を告げるのでした、という第2巻。

頭から尻尾までエゼキエルのための巻。神と魔女との板挟みになってしまった彼女の苦悩と決断がグラデーションのように映えるいい巻でした。ただ次巻予告のネタバレはいらない。あれは萎えるわー。