MONO / Hymn to the Immortal Wind

Hymn To The Immortal Wind

Hymn To The Immortal Wind

去年のRaidWorld Festivalで初めて鑑賞しましたMONO。その新作。

楽曲の基盤になっている、二人の少年少女の過去と現在が交錯するスピリチュアルな物語が収められているブックレットの最後の見開き左側、この世界観を音で表すのにこれだけのものが必要だったのかと思わず目を瞠るオーケストラ陣のクレジットが印象的でした。

加えてライブ感がそのまま凝縮されたような密度の高さ。凪を思わせる導入〜前半部から一気に荒れ狂うクライマックスまでの間に“溜め”がないのに突飛さを感じさせないのは、物語性の演出のためでしょうかね。メリハリが殊の外利いていて、RaidWorldの時同様に、積み上げてきたであろうキャリアを遺憾なく発揮して聴かせてくれる素敵アルバムじゃないですかこれ。何も無駄にしていない感じがとてもいい。

リスナー歴が浅いのでこれ以上深くを読み取ることはできないんですけど、これから積み上げていくであろうものの片鱗だけでも、明日のライブで聴かせてくれればいいなと思います。楽しみです。

初めてのPVなんですって。