金剛番長(1)
- 作者: 鈴木央
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/18
- メディア: コミック
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やたらとデカく、強く、漢気もあるが勝負よりもプリンが優先。そんな九分の剛毅さと一分の茶目っ気を湛えた“金剛番長”こと金剛晄が、ゆくゆくの国家再生のために東京を実験場に秘密裏に進められているという支配者誕生計画「23区計画」を潰そうと各区の番長たちと熾烈な激闘を繰り広げるという、帯の文句までいちいち豪胆な鈴木央先生の新作。
鈴木央といえばスポーツものとファンタジー、というイメージがありましたがその真価はむしろ格闘モノにこそ発揮されるのではないかという風にちょっと見方が変わってきました。正義の所在は曖昧であるのが基本線になっている昨今においてこの回顧的な作風は逆に新鮮に映るだろうし。そういう意味ではつかみはまずまずだと思います。最低限以上のリアリティは全て廃してひたすら強いインパクトと解りやすいキャラクターと豪快なバトルで押して行く流れにはノスタルジーすら感じるほど。あとはどこまでこの勢いを保てるか……ですよね。過去作を鑑みるに。