炊飯器少女コメコ(1)

炊飯器少女コメコ (1) (まんがタイムコミックス)

炊飯器少女コメコ (1) (まんがタイムコミックス)

一人暮らしの大学生・尊のもとに母から炊飯器の差し入れが。しかしその炊飯器は発明家である母が企業に売り込む前に尊をモニターとして送ったもので、人語を話し、鼻を押すと頭部の釜が開く一合炊き、興奮すると頭から蒸気を出す仕様の「少女型炊飯器」だった――という粗筋。まんがタイムホーム、まんがホームで連載中。以下続巻。

米と少女が絡んだ漫画は大体エキセントリックなものが多いと相場が決まってるわけですが、家電擬人化4コマであるこちらもご多分に漏れず。この炊飯器少女であらせられるところのコメコちゃんの最大の売りはやはり「持ち主との親密度が高まるにつれ炊く米がどんどん美味くなる」育成機能でしょう。残念ながら主人公たる尊の態度が何事にも熱くなれない、爆発音を聞いて後ろを振り返るのにもいちいち飯のことを気にするシラケ世代ラノベ系を地で行くものですのでまだまだ粥しか炊けない有様でございますが、だからこそ伸びしろに期待もできようというもの。

幼馴染に嫉妬して蒸気をピーピー言わすとこだったり、土鍋に過剰な敵愾心を燃やしたり、ネットで延々米のことを調べたり、寝てるとくっついてきたり炊いた米を美味いといってもらえた時のうれしそうな表情とか、なんなら成長記録を紐解くような微笑ましい感じで読み進めることができるのですけど引きの一気に梯子外された感は殺生に過ぎる。雑誌を……連載も追うしか無いじゃないか。

はやて×ブレード(15)

神門・祈組の敗退、未だ単刃のナギ、夕歩の復帰タイミングとこのままいくと準モブで終わりそうな愉快な仲間たちのために星奪りのルール改正とひつぎタンXを正式導入した制服の変更が発表、それに伴う模擬仕合でみんな心機一転したのでした、という15巻目なのですけど、円満に終わらそうと思ったら全25巻ぐらいになるんじゃないかこれっていう感じの漫画で、ここまで過小評価と言うか日の目を見ないと言うかノンタイアップと言うか妖怪人間ベム的な長期連載作品って珍しいんじゃないかなって。
あと細かい所で気になるのはファミマリ、ローリン、ミニストッペときて新たにAMFM仮面が追加されたわけですけど、主要なコンビニで未だ出てないのあの最大手仮面がいつ出てくるのかというのと流麗ちゃんはあと何種類ぐらいのバイクを乗り回すのかということ。

それと15巻は19人の作家陣による同人誌という体のブックレット付き特装版が同時発売。ブックレットは全体的に少女漫画色が強くて少女漫画読み慣れてない自分にはいささかの反復が必要であったりもしますが、それだけに逆紅一点、いや二点の介錯ツナミノユウの両名と大トリを飾る尾玉なみえ先生の寄稿が一層目映く映るのです。

The Deer Tracks : Her Space Holiday / & records and Vinyl Junkie Recordings presents“Into Your Dream 2011″@Shibuya O-nest 11.13


Her Space Holidayの最後のジャパンツアー、なんと対バンには4 bonjour's parties! 一度観てみたかった! なんて素晴らしい! と喜び勇んでチケットを買ったらツアーの前哨戦みたいな位置づけのライブだった、という事実に切なさを過ぎらせつつもこの公演の対バン相手であるThe Deer Tracksが試聴してみたらなかなか良かったので気を持ち直して行って参りました。


The Deer Tracks
スウェーデンの美男美女ユニット。エレクトロニカからポストロック、シューゲイザーまで横断する、いかにもザ・北欧!て感じの音楽性。デュオという事だけど今回はサポートでもう1人女性がいてキーボード弾いてました。1周回ってヅラかと思うほどくっきりとしたブロンドのElin Lindforsという女性の方がメインで歌ってるわけだけど、この手のユニットにはもはや珍しい光景とは言えないながらヴィブラフォン叩いたりピアニカ吹いたり忙しそう。で、相方の男がこれまた凄まじく美形。しかしツインヴォーカルの体を採りながらも彼はどちらかというとコーラスに終始、動きと出で立ちがどうにも日本のV系界隈を思わせて、とても浮いて見えました。しかし短いリフを弾くだけながらも彼のギターの鋭さは印象的でした。もう少し大きなハコでやれればもうちょっとキラキラ感が映えるのになあ勿体無いなあと思いながら聴いてましたが、そういった今一つに思えた部分も全てが最後の「Yes, This is My Broken Shield」に収斂され、そしてぶっ壊れていく様を観てもう降参。FFの開発チームが無駄に全力を注いでストIIの車壊しのボーナスステージ作ったみたいな感じ。この曲はずるいわー。最悪最後にこれやるだけで全部オッケーみたいになっちゃうもん。ずるいわー。

Her Space Holiday

そしてハースペさん。熱心に聴いていたわけではなかったけど、ハースペ名義での最後の来日、そしてそれを観るチャンスがあった。という事でライブ初参加ながら最後を見届けようと。

下から二本指で支えて本を読んでそうな文系青年の出で立ちながら腕から覗く膨大な数のタトゥーが印象的。Her Space Holidayの名が示すように、紡がれるのは開かれた世界というよりはとてもパーソナルな宇宙。公共の施設と言うよりは個人の住居。テレキャスウクレレをほぼ交互に持ち替えながら、自動演奏によるトラックに味付けを施しつつ飄々とした音を淡々と奏でてセットリストを消化していく。「Japanese Gum」とか「Ghost In The Garden」、「My Girlfriend's Boyfriend」なんかが聴けたのは嬉しかった。最後の曲を演奏し終えて引っ込んでから1分足らずで戻ってくるという自分史上最速のインターバルも体験、駆け足気味ながら1時間ちょっとの宇宙の休日を堪能致しました。

日常(7)

収録されてる話の8割くらいがアニメで既に放送されてた話。雑誌に載った端からアニメ化してかないと2クール分作れなかったのか。アニメは文字通り全て出し尽くしたんだなあ燃え尽きたんだなあというのがこの巻読むと良く分かる。気がする。日常の110とかアニメ4話めでやっちゃってたからね。未アニメ化のエピソードとしては、とにかく田中くん(在学アフロ)が不憫だなあという印象。今後中之条君の居場所がなくなってしまわないかとても不安。

深夜食堂(8)

深夜食堂 8 (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂 8 (ビッグコミックススペシャル)


ドラマ第2シーズン放送中。
チャーハンの話とかやんないのかなー。やってたっけ。ドラマ的にも広がりが出ようかと思うんだけども初期と今って話の作り方が微妙に違うもんなー。