石黒正数短編集(2) ポジティブ先生

石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)

石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)

徳間書店から出た2冊目の短編集。通算では3冊目になります。ごくごく初期のものと思しき短編群と、一番最近載った読切「ジャスティス・ジャスト」なんかが入ってます。もともとゲラゲラ笑えるようなスラップスティックな作風とは言えないだけに表題作は4ページながらちょっと驚いた。それ町の主人公・嵐山歩鳥のプロトタイプが出てる話もありますが、透明人間の話の方がシックス・センス的な捨て身感があって好きです。なんだか約1年間ぐらいコミックフラッパーでほぼ毎月読切描いてた時期があったようで今回で多分ストックはほとんど吐き出したんじゃないかと思うんですけども、今日に至るまでの安定感とセンスは感嘆の一言。今日日3冊も短編集出してる中堅作家ってどれくらいいるのか。