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響子と父さん

響子と父さん (リュウコミックス)

響子と父さん (リュウコミックス)

イラストレーターの職に就く長女の響子と定年を迎えて一年、模造刀による一人チャンバラが趣味でiPodにかぶれかけてる父さんの親子コント。巻末にはネムルバカ番外編2『春香と父さん』を収録。

全体的に銭湯でじっとりと湯に浸かってるような感じ。いつもいい事言おうとしてボケにしかなってない父さん、殺人事件のニュースを聞いて家出した次女の安否を気遣い警察署に確認に行ってなぜかそば打って帰る話は手ぬぐい濡らそうと蛇口ひねったらシャワーがザーみたいな気分になります。ただ蕎麦打つだけじゃないところのこの一山が絶妙な匙加減。結婚の条件として「人世ゲーム」を持ち出す話は定番のようで今じゃなかなか経験できない、石鹸踏んで尻餅ついたらこんな気持ちなのかというのを疑似体験できたような気すらします。そして行方知れずだった次女と電話で話すシーンでは本当にいい事を言ってみせる、この生き様でハゲるわけがない。

母さんの旧姓が鯨井で、次女は一時期芸能界デビューということで、今度こそそういう事でいいんですよね。『木曜日のフルット』でもそれっぽい鯨井さんがいるし、作者はこの世界観気に入ってるんですかね。