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円満退社

円満退社 (幻冬舎文庫)

円満退社 (幻冬舎文庫)

銀行員として34年勤め上げてきた主人公のサラリーマン最後の日。退職金を満額で受け取るためにも何が何でも平穏無事に過ごさなきゃいけないんだけども、およそ銀行業務で起こりうる大体の不祥事が、不況による無理矢理な体質改善のツケとなって、彼の奉仕の証をピンポイントに脅かす。というお話。

もともと重厚な経済小説を書く人みたいで、銀行業務のシステムや金融事情まわりの説明は噛み砕かれてる。テンポもいい。読み進めるほどにトホホ感が増すし三谷映画のようなカタルシスもあるし、クライマックスはミュージカルでもやれそうな気がするほど。手堅く纏まってるしオチが陳腐なのもそもそも引継ぎが全く行われて無い時点で円満もクソもないところもまあご愛嬌なんですけども、コギャルが「派出所に行こうよ」はないわー。