土星マンション(5)
- 作者: 岩岡ヒサエ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: コミック
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これまでミツが出会った人達や彼らの仕事が地上降下計画を中心にして遂に輪になり始めていく第5巻。窓拭き職人まわりでも、ここまでのミツの積み重ねが一部に横たわっていた蟠りをほぐしていく様が見られます。それ以外では、ある意味不憫な下の名前が明らかになったタマチの葛藤がむくむくと大きくなり始めた。前の巻でもう一押しかとも思ったけども、窓拭きに戻りたい気持ちが大きくなると同時にミツの父親を救えなかったトラウマも強く絡み付いているようでもあり、ここにきて一進一退。あらゆる面で鍵になりそうなんだけどなタマチ。
そして相も変わらず老若問わず可愛い、女性陣の太陽のような佇まいはどうだ。春子さん本当に良かった。ストーリー物における、悲劇じゃなきゃつまんないみたいな風潮に唾を吐くような締め。このホッとするような気持ちは大事にしなければいけないと思うのです。