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僕の小規模な生活(3)

僕の小規模な生活(3) (KCデラックス モーニング)

僕の小規模な生活(3) (KCデラックス モーニング)

漫画界のトム・ヨーク(ベンズくらいまでの)が紡ぐ漫画界の『Creep』、その3巻目。帯が語る通りに、読んでみたいという人達は(現時点では)この巻から読んだ方が得なんじゃないかと思います――前作『僕の小規模な失敗』を思い出させるくらいに負の面白さが花開いてる。過ごした日常に起こった出来事によってほぼリアルタイムで旨味が違ってくるこの作品ですが、この巻では若い女の新人編集の登場から少年マガジンからのオファーから『生活』の移籍連載(web)から仕事面の変化が「僕」の妄想力に及ぼす影響のデカさ。良くも悪くも「僕」ノってるなあって感じ。

多分最大のハイライトになるのが妻の妊娠・出産。『うちの妻ってどうでしょう?』の方にはしれっと産まれてた愛息ですがこっちには詳細が描かれています。独り身の自分にはピンと来ないけど、最後「はははっ」で終わってるところはほのぼのする。あと産まれて来るのが男だと知った時の「僕」の落胆と妄想は一端では笑えないのだけどやっぱりしょうもねえなあというところに帰結せざるを得ないあの感じは損なわないで欲しいです。

『生活』は冬に連載が再開、来年5/21に妻のフィギュアつき完全版が受注生産で出るらしいけれどもこの動向を見てると青林工藝舎ホントに踏んだり蹴ったりだなあ。