シスタージェネレーター 沙村広明短編集

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)

合間合間に『制服は脱げない』をジングルのように挟みながら、最新の読切から遡るように収録した短編集。『無限の住人』やブラッドハーレーなんかと違っておバカなノリのものがメイン。この人のノリだと『エメラルド』がド西部劇なあたりもそうだしもう、見開きなんかで際立つ美麗な描画の裏でなにかと二つ名を付けたがるアメリカ文化をニヤニヤ皮肉ってるようにしか見えなくて、読後のこのニヤニヤが止まらない感じはきっとそういう背景があるに違いないと自分では勝手に思ってるのですけど。

とにかく『制服は〜』以外の各短編を見るに、こうその時々の沙村先生の志向が読み取れるような気がする錯覚もニヤニヤの加速に一役買っている気がするというか、とにかくニヤニヤする一冊。