あずまんが大王1年生

あずまんが大王1年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

4コマという漫画の古典ともいえる形式をオタク層にも普及させた立役者的な意味で、4コマの歴史をにわかに変えた印象のあるこの作品ですが。連載開始から10年経ったのを記念して3ヶ月連続で刊行される予定の新装版です。思えばトーハンで1位を獲る4コマ漫画なんて今まで見たことなかったしなあ。

さらにこの新装版のために先月創刊された『ゲッサン』にて新作『補習編』を先行掲載の後に収録するというので、あずまんがは1巻をざっと読んだだけの自分としてはいい機会だと思って手元に置いておこうと。やっぱあれですかね、気付けば乱立していたまんがタイム系のオタ向け姉妹誌連載陣も、昨今隆盛を誇るオチの面白さよりはキャラ重視、雰囲気先行の4コマ漫画は「あずまんが以降」とか呼ばれてたりするんでしょうかね。あずまんががレディオヘッドならば『らき☆すた』はコールドプレイ、みたいな。

とりあえず当時は反則的な作りだったんだなあというのは再確認しました。なにげにスルメな効能があるのにも軽く驚いた。

（追記：）『よつばと！』から入った自分からしたら逆に違和感が無さ過ぎてしばらく気付かなかった。これほとんど今の絵柄だ！　9月あたりに明らかに頬がぷっくりしてる昔の絵が残ってなかったら絶対今も気付いてない。読み返すほどに新旧の絵柄が混在してるっぽいのが見て取れて、思ったよりも断然凄い仕事量だなと普通に驚いた。