ノノノノ(6)
- 作者: 岡本倫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/05/19
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
実は男のスポーツであるところのスキージャンプ競技、何の因果か非凡な才能を授かったばかりに性別を偽ってまでその坩堝に飛び込んでいく少女の物語であるところのこの作品ですけども、この巻ではかつて日本のホープとして金メダルを嘱望されたジャンパーを父に持ったばかりに洗濯機の中の洗濯物のように少女の運命が流転していく過程が描かれています。パパの浮沈の落差が凄まじすぎるが故に娘のその後にも説得力が出てくる話かと思います。
よくあるオチとして、男として振舞うヒロインと最も密接に絡む男性キャラは実は早い段階でヒロインの正体に気付いてたんだけども知らん振りをしていたのでした、ってのはもとより、もしかすると検死した警察も含めた主要キャラ全員ノノの正体に気づきながらも現状を保ちオリンピックで結果を出した後にエヴァのTVシリーズの最終回のようになるんじゃないかと一瞬思ったりしましたけど正味な話、先が読めないんですよねなんせ岡本先生だから。