封仙娘娘追宝録11 天を決する大団円(下)完

やっと手に入れた。ゾンアマで頼んで待つこと2週間、これ一冊に1200円も払ってしまいましたよ。秋葉原行った方がマシだった。オールスターが大体総出演する完結編下巻。上巻の内容忘れてる。

伏線の1つ2つぐらい未消化のままとか、名前だけは出るものの物語に絡めてもしょうがないので具体的には語られない設定があるとかいうのは個人的にはアリだと思いますけど、どうせこれで終わりなら、索具輪が孕む危険性とやらをせめて仄めかすぐらいはして欲しかった。終わったという事実は感慨深いけれど地の文にいらん文字が余分に入ってるところもあったし色々性急に纏めたという多少バタバタした印象が強いので複雑なところもありで。8巻以降は著しく発刊スパンが長くなっていたことだし、メガヒットシリーズでもないのでそのせいで部数も目に見えて絞られていただろうからこれ以上時間はかけられなかったのかも。

しかし泥編ぐらいから小出しにされて程穫編の種明かしとして大々的になって短編ではパラレルワールドとして多用されることになる時間ネタが壮大な伏線としてここで一気に展開されているので本編再読の折に、ストーリー的に何が繋がって何が不明瞭なのか、または大団円後の和穂達の旅についてどのへんが楽になってどのへんが厳しくなるのかの考えを巡らせる時のきっかけとしてこのバタバタ感が役立つんじゃないかと思うとちょっと嬉しいような気持ちになりました。簡単に読み捨てにできない、初老の域まで長持ちしそうな物持ちの良いシリーズになりそう。ありがとうございました。