Lovedrug / The Sucker Punch Show

Suckerpunch

Suckerpunch

3rdアルバム。遅作な人たちだと思っていたら、毎回メンバー変わってんですね。脱退やらなんやらで。それでも今作のインターバルは1年半程度と早め。

前々作、前作と神々しさが増してきていたジャケットは今回でおどろおどろしい風に変わってしまい、それに比して音のほうからも刺々しさが目立つかなあなどと思っていたらフィーチャリングピアノな従来の風味も健在であったりとそうそうそうだよねいい所はきちんと残して生かすに越したことないよねとふんぞり返っていると再び棘のある音像のある曲がしばらく続き、またいいタイミングでかつての面影を覗かせるという、無理矢理タイトルにこじつけるならばまあペテン師ショーと言えなくもないかなという構成。また無理矢理違いをひねり出すならば、M-10の出だしはポストロック風味でちょいと声が出そうになった、というくらいで。

漫画で言う凝り凝りのトーンワークとか、点描やカケアミのような解りやすい手間隙ではないけど、練りこまれた安心の楽曲群は、これまでと何ら変わる事無い信頼を約束してくれます。