Oasis / Dig Out Your Soul

Dig Out Your Soul

オエイシス7枚目。なんだかんだでパッケージ販売はまだまだ大事。
M-1『Bug it Up』からシングル『The Shock of the Lightning』までのノエル曲4曲での攻め気のロックンロールに始まり、リアム作曲のM-5で従来のオアシスらしさを守りつつ後半部はトリッキーで挑みかかるような曲が並ぶ作り。今作でもメンバー全員が曲を書いており、さらにロキノンのインタビューによればノエルのギターはここではほとんどフィーチャーされていないようで、実験的というのでもないけどもかなり古き良きオアシスに近づいていた前作を嫌がるようなプチ変革路線。

それでいてもがいているようでもなければ手探りでもない断固とした風情でこの方向に舵をとっている自信のようなものが演奏にも表れてるというか、これでいいんだという感じが満ち溢れていて聴いてて気圧される感じがあります。新作が出るたびにまとわり付く過去の幻影をいつまでも吹っ切れないリスナーをよそにのしのしと我が道を歩く豪胆さがここに来て強く出てるなあという印象のアルバムだと思います。