少女ファイト(3)

少女ファイト(3) (KCデラックス イブニング )

少女ファイト(3) (KCデラックス イブニング )

人間関係的な伏線がやたらと散りばめられた巻。違法な賭けバレーを主宰するヤンキーにうつつをぬかすナオを連れ戻すために賭けバレーの現場へ潜入する練たちとそこでのゴタゴタ。

展開が偏ってしまわないようにか、賭けバレーという設定を強引に持ってきてバランスをとろうとしていたのは連載時すげえ驚いた記憶があります。解りやすいアタックの演出は抑えて地味なプレーをクローズアップする描き方も相変わらず新鮮。変わらず新鮮なのが凄い。トスとか。セッターの重要性は目が酸っぱくなるほど読まされていたけどそれを1コマで解らせるあたり。

どこにでもあるという人間模様ではなく、共感で持っていくタイプの話ではないのも承知なんですが読ませてくれますね。学はこの巻でぐっと女を上げた。