友達100人できるかな(5)完

友達100人できるかな(5) (アフタヌーンKC)

友達100人できるかな(5) (アフタヌーンKC)

最終巻。打ち切りのように見えるかも知れないし打ち切りなのかも知れないけれどこの締め方は素晴らしかった。クラスに鎮座する男女リーダーとの対決・和解に秘密基地というハイライトに加えて友人として被験者に肩入れしすぎたが故の道明寺さんの宇宙裁判など、徒にノスタルジーをくすぐるだけでない、間違いなく作者の当座の最高傑作になるんではないかなと。妻と再会する時のサイレントはちょっと目を瞠った。作中割と疑問だった、愛の存在を示す試験会場となる世界に本来いるはずだった柏少年はどうしたのかという問題も解消、おおむね大団円な感じですが、いざとなったら切り札があるとはいえ椎名さんはちゃんとミッションを遂行できるのかどうかが気がかりでもあり。

でもなー、あと1巻分ぐらい長く読んでいたかったなー。得たはずの友達が減ってしまって再攻略、みたいな展開とかも読んでみたかった。