- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: コミック
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祖父との邂逅で何かに絶望し、何かを決心し、布石を散りばめる百舌谷さん。ツンデレ病の発作による攻撃性の捌け口をカバ夫に求めかけつつも表向きは竜田弟との交際を了承し、委員長グループに混じったりして普通に他人と交流したりしている。けれどもこの巻のメインは、全体を通して女達の思惑に翻弄される男達としあわせ団の延長で魔道に踏み入っていく委員長ですかね。韮沢家の一族の影響で、コスプレを通してピュアな心が生み出す魔法の力で人々にささやかな幸せを届ける魔法少女の設定に酔っていく委員長ですが、話の流れで百舌谷さんと竜田の交際を知ってしまい憎しみに囚われていく変遷――魔法少女を名乗りながらやってる事が悪の幹部じみてきてる矛盾とか――がとても面白い。まどかマギカ観た後だと色々と一入。脇が面白すぎて本題がどうでもよくなるくらい。
あとは竜田兄周りの人間関係にも段々と点から線が引かれていってなんかの星座じみたものを形成しつつありますね。佳境佳境。