The Pains of Being Pure at Heart / Belong

Belong

Belong

2年ぶりの2ndアルバム。今作はジェームズ・イハ所有のスタジオで、スマパンシガーロスを手がけたフラッドとマイブラジザメリを手がけたアラン・モウルダーというバンドからしたら夢の布陣と言えるであろう2人をプロデューサー/ミキサーとして迎えて作られた、否が応にも期待の高まる1作でしたが果たして素晴らしかった。長打は打ちたいが機動力は損ないたくない、できればステロイドなしでなんとかなんない? というゆとりの要望を限りなく完璧に叶えた肉体改造なんじゃないかと思います。シューゲポップと呼ばれた前作よりはシューゲイザー! て感じがするし、重厚感はあれどポップな部分も守ってる。獲得するという行為に対して喪失するという事がどうしても付いて回る事の多い世の中で、これはジャイアニズムを少年漫画の主人公のヒロイックな強欲という所まで昇華させたかのような清々しい1作だと思えました。素晴らしい。