僕の小規模な生活(4)
- 作者: 福満しげゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/12/22
- メディア: コミック
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子供が産まれたので子育てが要素として入っているわけですが、そこは福満先生なので疑心暗鬼と陰謀論に偏った非常に残念な感じ。けどその残念さこそが他と一線を画している部分でもあるわけで。テンパリストに擦り寄ろうとしてる部分が少しでもあったらどうしようと思ってましたがそこは杞憂、一切美化が入らない、徹底された客観視の故か共感こそすれ身になる物も、エンタメの中心をいきなり子供にシフトしようとする部分も何もなさそうなところはブレてなくて良いです。
あと3巻終盤ぐらいから各話のラストが個人的にツボ。病院側の言う事が信じられなくて子供連れて帰宅する時の、タクシーに乗ってる「僕」の表情の開放感とか、「おいで家族たち」とか。最後にさりげなくリア充アピールしてるんだけど全然憎たらしくならない温度。あと福満先生が胸の前で手を固定するあのポーズにとても自覚的だったことが解ったのが収穫。