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星屑ニーナ(1)

星屑ニーナ 1巻 (ビームコミックス)

星屑ニーナ 1巻 (ビームコミックス)

バイクで空を飛べるようになり、宇宙雷魚なる生き物が空を泳ぎ、ボーナスをつぎ込めばロボットが買え、宝くじで3億当てれば反重力装置が買えるような世の中――人類にとって宇宙がより身近な存在になっているであろう世の中が舞台。記録を繋ぎ止める為に新たな主人を探そうとするロボットの少年と可憐でお転婆な女子高生・ニーナ。停滞を嫌う彼女は死ぬこともなく成長もしないロボットの主人にはならないと突っぱねるが、なんだかんだで先生役としてロボットに「星屑」の名を与えて一緒に暮らすことになる。星屑にとって70年近くの幸福が始まるが、死なないロボットと老いていく人間との間に聳える時間の壁は厚く――

機動旅団八福神」に次ぐ福島聡先生の新作は過ぎ去る時間に焦点を絞ったタイム・スキップ・コメディだそうな。作画も雰囲気も前作とは打って変わってポップに、そしてスピーディーに進むのでなるほどサクサク読みやすい。「星屑ニーナ」と言いつつ1巻終盤での展開を読んで、これ2巻出すつもりなのかと不安になったけど、今後はニーナやその旦那との想い出を消さない為に様々な人間と出会っては別れを繰り返していくんでしょう。ゆくゆくはBoichi先生のSF短編並みに数千万年とか経ったりするんだろうか。急流のごとく時を刻み軽快に転がっていく物語の陰には、限りある生命の儚さと際限なく残される者の哀しさが絶えず横たわり続ける。