さんかれあ(2)

さんかれあ(2) (講談社コミックス)

さんかれあ(2) (講談社コミックス)

ゾンビになったはいいけれど、然るべき処置をしないと朽ちてしまう肉体を維持するために降谷家に居候をする礼弥さん。しかし家族と同居する身で女子高生1人を誰にもバレずに匿うのは不可能な話で自分の身内にも相手の身内にも知るところとなり、特に娘に対してパラノイアックな感情を抱く父親は人死にも辞さない強硬手段に出るという感じ。

往年の高橋留美子先生であれば、こういう展開はおふくろの味を湛えた王道の生姜焼き定食に仕上げてくれたんでしょうけども、最近の生姜焼きはスライスからステーキ然としたものまで多様にありますので。こっちは脂身多いし肉は厚いし噛み切れねえよっていう、重い展開じゃないんだけどなんだか消化不良というか。ただここを過ぎたらまたもうちょっと気楽なドタバタを楽しめそうなのでアクセントとしてはいいのかも。しかし女の子可愛い。ウミショーがいかに省エネだったか。