進撃の巨人(1)〜(3)
- 作者: 諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 諫山創
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- 作者: 諫山創
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しばしの様子見を経て纏め買う。「このマンガがすごい!」オトコ版でも1位を獲得した模様で、掲載誌である別冊少年マガジンでも創刊時の目玉であった雷句先生を文字通り食って今や同誌の看板状態であります。巨人の餌場と化した世界で、長大な壁を築いて平穏を守ってきた人類の暮らしが100年ぶりに破られたことで闘争の物語が始まっていくという感じ。
この漫画で何が凄いかっていうのは、偏に人類の不倶戴天の敵である巨人のキャラデザとカタストロフィの演出、これに尽きるんじゃないかなと。ヨーロッパ人あたりをそのまま全裸ででっかく描いたようなのが、賢者タイム一歩手前のアヘ顔で迫ってくるんですよ。怖い、怖すぎる。「マンガ脳の鍛え方」かなんかで、ゆでたまごの作画の人も仰ってましたが「気持ち悪い物にこそ読者は惹かれる」これを忠実に実践してるのが功を奏してるんじゃないかと。GANTZなんかも今は巨人が跋扈する世界で素っ裸の人間が右往左往する絶望的な展開ですけど、あそこ程充実した設備で以てシステマティックな作画が成されてるわけではないところも逆にプラス。ある程度の絵の粗さが少年漫画のバーニング感を大きく後押ししてるかと思います。早々に捕食された主人公格の1人が巨人と同化・不安定ながらも制御する事に成功して彼我の戦力差を一気に埋める存在になっていくという展開も、軍という規律に即した組織の中での人間関係もなかなか読み応えがあって、普通に続きが楽しみなところ。できればもう少しのびのびやってもらって、来年ぐらいにこのマンで注目される、みたいなのが個人的には理想な感じではありましたけども。