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シュメール星人(3)完

シュメール星人 3 (ヤングジャンプコミックス)

シュメール星人 3 (ヤングジャンプコミックス)

2002年に地球に漂着した初の異星種族・シュメール星人。受け入れ先を求め、日本での市民権を得るため「駐日異文明ふれあい大使」として、日本語を扱える一人のシュメール星人が日本に単身赴任して早2年。他人に関わるだけ損をする、しかし困ってる人は見過ごせないというジレンマを抱えながら世知辛い現代社会を家族や仲間のために耐え忍び、もうすぐ任期も満了、というところで彼の忍耐を根こそぎ否定する事件が起きて――という最終巻。

最後までしょっぱいまま行くと思ってただけに中盤以降の、その場限りと思われてたキャラが続々再登場してきて怒涛の如くシュメールさんが報われていく様にはドラマを感じました。そのせいか、本編中に「〇巻〇〇ページ参照」が多く、おまけのシビリアンズのコーナーも初期のキャラを紹介したものが多いですね。1巻時はただのやさぐれウェイトレスだった湯上緋澄嬢ですが、段々とバックボーンが明らかになるにつれ本来の人となりが小出しにされ、終盤シュメールさんのスキャンダルが報じられた時には憤慨の表情を見せるなど完全に「友人」となっていく流れも心動かされた。最後の描き下ろしも小粋で小気味がよく、小憎らしい。あと、スリの話で電車に座ってた女子高生はちょっと歩鳥くさかった。

世の中、下手に厚意を向ける事で軋轢が生じることは多々あるけれど、見てる人は見てる。良く出来た作品でした。ありがとうございました。