団地ともお(16)

団地ともお 16 (ビッグコミックス)

意思を持つ団地、ギャグマンガ日和でやってた麻雀ネタをもう少し知的に纏めた感じのゴルフネタ、君子とみつおの交換日記など、最近は立て直してきたなって感じがします。そんないつもどおりの日常の中にも変化はあって、ケリ子がこのまま少しずつ階段上っちゃうのかと思うと一抹の寂しさはやはり感じてしまいます。あとスポーツ大佐のおまけがなかったのは殊更に寂しかった。

それと過去2回ぐらいは出てきていた、小説家志望だけど親の期待に応えるために陸上のトレーニングをしていた少年がガリベン君をモデルに小説を書く話。彼の家庭環境には少なからず思うところがあったんだけど、今回の話で色々と思いを馳せてしまった――ガリベン君が持つメンタルのひとかけらでも持ち合わせられたら。確かに薄氷を踏むような均衡で保たれている今だけど、ガリベン君の平穏がこのままずっと積み上げられればいいと思う。