- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2010/05/19
- メディア: コミック
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アニマとアニムスの過去、夕日とさみだれのファーストコンタクト、最後の泥人形、ビスケットハンマー、アニムス戦を収録。そして最初から決定項として示されていた、真に星を砕く存在としてのさみだれと騎士団との対峙をたっぷり次巻へと引っぱる磐石のクライマックス。
伏線の回収や山積したイベントを、駆け足感やぎっしり感を然程感じさせず1巻の中で展開させるこの腹持ちの良さはなんだろうなあ。すでに満腹なんだけどデザートは別腹、とかいうのじゃなく余裕を持って最後のデザートに臨める感じ。しかしアニマとアニムスの過去エピソード、ここでも「大人」とは。大人の在り方が子供の成長に及ぼす影響とか可能性の分岐みたいなのは作品内で一貫したテーマだったと思うけど、最後まで悩んだ末に騎士団側に翻意した太陽と最後まで歪んだ子供のまま朽ちていったアニムス、ここにきて清々しいほどにくっきりと明暗が分かれた。デザート楽しみですなあ。
あと、大ボスにはやっぱり多人数でかからないとね。仲間全員で繰り出す必殺技とか、見ててまだまだ心が震えます。