マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版

マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版 (愛蔵版コミックス)

マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版 (愛蔵版コミックス)

週刊少年ジャンプ創刊40周年を記念したインタビュー集。過去に同誌で一時代を築いたベテラン作家の漫画論をまとめた「総論編」、現在同誌で連載中の中堅作家をメインに原稿執筆のスキルに焦点を当てた「技術編」、個性派作家のQ&A集「資料編」の3章で構成されています。

大人になったジャンプっ子が記念に読む分には一線級のアイテムかと。漫画家の仕事場や画材の写真がふんだんに盛り込まれていてそれだけでちょっとアガるような向きにはマストなんじゃないでしょうか。インタビューにしても、本宮先生が職人的な描き方を避けるような旨の発言をする一方でゆでたまごの作画の人は経験の賜物として自然にそこへ移行している、といった風に多様な考え方が見えるのはやっぱり面白いのではないかと。「技術編」では各作家が何を念頭に入れて漫画を描くのかも語られているわけですが、ギャグ作家の舞台裏は怖いもの見たさ的な興味を惹かれる。

ただ、本当に読みたい作家のインタビューは大体簡単なQ&Aに収まってるのが残念。井上先生はぴあなりYouTubeなりでもうお腹一杯だけれど。