からん(4)

からん(4) (アフタヌーンKC)

からん(4) (アフタヌーンKC)

九条さんの「ヂッ」とか「チリッ」の伏線をここで回収。フキダシ11個に及ぶテストの問題文を諳んじるほどの――半生を勉学に注ぎ込む人種のアイデンティティを根こそぎ否定するくらいの記憶能力と言う事で、下手に隠して九条さんが孤立しないように最善の対応をとろうとする高瀬さんですが、やはり恐れられ始めてますね。個人的にはそんな高瀬さんのこれまでの処世術も十分同レベルかと思いますので、いっそ1年柔道部まとめて忌避される大いなる序章のような気がしてしまいますが。まあ柔道部内、クラス内問わず登場人物を観察したり人間関係を考察したりと要の視点を担う高瀬さんが半ば工作員のような立場で暗躍するところに面白さの一端があるわけで、物語を把握するためにもこれがなくなると困るわけですけど。

柔道パートはこれまで1年・2年の練習風景に主にページが割かれていましたが、唯一の全国区プレイヤー・大石先輩にスポットが当たるという事でついに大会の模様が描かれるようです。0話のメンツが出てくるのも意外と早いのかな。