信長の忍び(2)
- 作者: 重野なおき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: コミック
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美濃国奪還〜お市の輿入れ〜明智光秀登場〜京への上洛あたりまで。足利義昭を将軍に立ててその権力を利用するお膳立てまで整って、天下布武への獣道がみるみる踏み固められていきます。中でも光秀の登場はボケ地獄に苦しむ信長にとってはこれ以上ない光明であるようで、エンタテインメント的にも絶好調。これだけ愉快だと浅井家滅亡のくだりのヘビーかつ外せない部分はどう描くんだろうとかそもそも本能寺まで描くのかとかがますます気になる。これ話が進むにつれて千鳥が邪魔になってくるんじゃなかろうか。
しかも基本コメディを貫かなきゃならないわけで描けば描くほどハードルは上がっていくでしょうが、1巻での斉藤道三討ち死に後の信長と帰蝶のやりとりなどのグッと来る場面もお手の物そうな器用さも感じるので、読者の立場としては無責任に貪欲に期待を重ねて行きたいと思います。