くるりワンマンライブツアー2009〜とろみを感じる生き方〜@大宮ソニックシティ12.17

かれこれベスト盤の時のツアー以来なので少々久しぶり目にくるり観ました。1度ソニックシティに行ってみたかったので。ソニックシティホールと道路一つ隔てた路地だけでもコンビニ、ラーメン屋、カフェが軒を連ねる至れり尽くせりな立地条件。定期的に行きたいと思った大宮。みんなもっと大宮でライブやればいいんだ。

2階席の後ろのほうだったんですけども、そこに座るまでに階段を4回上らなければならないという多層的な構造の大ホール。(東京)国際フォーラムのホールAを半分にしたような感じ。Zeppほどくっきりと見えないけどゆったりしたいならやはり2階席。

カップル率が激増して、ファン層の代謝があらかた済んだ感のあるくるり、5分押しくらいで登場。4人編成。20曲中半分近くは『魂のゆくえ』から。定番曲だって大体決まってる。となると個人的な焦点はそれ以外の曲。セットリストを固定しない彼らだからこそそのへんが楽しみになってくるわけですが、当然といえば当然というか、ホール向きのセットリストなのかなあ、という感じ。盛り上がる曲をあまりやらず、無理に立たなくても大丈夫、という塩梅の曲を結構良さげな音響で聴かせてくれます。だから『宿はなし』なんかもホールなんだから当たり前でしょ、という気持ちになる。これがZeppとかだったら心の中で「レア曲キター」とか言ってる。音響が良いので『さよならストレンジャー』の弾き語りなんかもクリアクリア。岸田があまり高音が出なくて調子悪そうで、本当に振り絞るみたいに歌ってるのも逆にプラスに聴こえるくらい。

まともに演出らしい演出でやってたのはキーボード担当のサポートメンバー・世武裕子さんとデュエットで歌った、『京都の大学生』。長めのキーボードソロから一気に始まったこの曲はムード歌謡みたいになっててどう頑張っても場末感しか出てこない“らしさ”が功を奏してました。中盤でユーミンとコラボした曲『シャツを洗えば』を披露、『ブレーメン』はCDの方が良かった。ドラムが多少もたつき気味に聴こえたので。社長のベースは終始磐石、『ワンダーフォーゲル』で両サイド前半分しか立っていなかった1階席が総立ち。それにしても1階席センターの最前列は、ワンゲルやるまで立ったはいいもののどう聴いていいのか計りかねてた両サイドよりも断然賢い。だってどう考えても立つ必要ないもの。最前の特権を噛み締めている感じがして、羨ましい思いで観ていました。

総じて可もなく不可もなくて、やはり心にくるものは少なかったけれど、またいつか大宮でやるなら観たいと思いました。黒い扉はもうやらんのかなー。


1.愉快なピーナッツ
2.Superstar
3.Natsuno
4.かごの中のジョニー
5.魂のゆくえ
6.さよならストレンジャー
7.京都の大学生
8.ばらの花
9.ベベブ
10.つらいことばかり
11.ナイトライダー
12.シャツを洗えば
13.さよならリグレット
14.三日月
15.ブレーメン BREMEN
16.ワンダーフォーゲル
17.太陽のブルース
18.宿はなし
EN1.Birthday
EN2.リバー