友達100人できるかな(1)

友達100人できるかな(1) (アフタヌーンKC)

友達100人できるかな(1) (アフタヌーンKC)

妻の出産を間近に控えた小学校教諭・柏直行(36)の幸せな時間は無遠慮かつスムーズに空気に溶け込んできた宇宙人によって破られる。宇宙人の他惑星への侵攻条件である、対象種族間の「愛」の有無を確認するための被験体として選ばれた彼は小学生時代に引き戻されて、卒業までに友達を100人作るというミッションを請け負うのでした、という話。

新作は『ラブロマ』、『FLIP-FLAP』とは違うスタート地点からさらに異なるアプローチで攻める模様。より広義の解釈から愛を描くようです。タイトルがタイトルなので恋愛成分はごくごく微量だけどそのうちそっちもウェイトを占めていくのか。冒頭8p目からべタな演出だったけど笑いました。宇宙人のデザインとか。

身体は子供、頭脳はおっさんの主人公が、既に失って久しい子供時代のテンションを手探りでかき集めながらリプレイ人生をおっかなびっくり歩んでいく悲哀だとか80年代初頭の時代背景にはまだちょっと感情移入しづらいけれども自分の中では安心して読ませてくれるなあーという感じではあります。

少しノスタルジーを感じたのは第3話で主人公が乗ってるチャリ。憧れたなあーああいう、フレームに自動車のそれみたいな変速機がゴテっとついてるチャリ。リアサイドには折りたたみ式の網籠があったりとかして。今手に入れようとしたらやっぱりプレミア付いてるんだろうか。