RaidWorld Festival@LIQUIDROOM 05.16

第2回。場所も渋谷から恵比寿になりました。以下4組のライブ感想を取り急ぎ。

world's end girlfriend

去年に引き続きの出演。去年と同じバンド編成ですが今年はツインドラム。

やっぱり楽曲の構成上、すべての音をバランス良く鳴らし切ろうとすると齟齬は出てしまうのかもしれませんけども、それでもいろいろ残念な部分を隠そうともしなかったAXの時とは雲泥の差。序盤こそサックスとギターの掛け合いとかやるものの、中盤からはツインドラムの存在感がぐいぐい増していき、終盤のインプロ以降は場を牽引していたと思います。ポップかつ流動的で時折カオスなオルタナティブ・ミュージックは去年よりもwegのサウンドスケープを鮮明に伝えることに成功したんじゃないかなと。堪能致しました。シーケンスの鳴りが抑えられて生楽器が聴こえるようになっただけで印象は変わる。最後にやったのは誕生日抵抗日ですかねー。

LITE

日本人4人組。ギター×2、ベース、ドラムの歌なしバンド。初鑑賞。
なんだかマスロックを思わせる印象。BTEOTらへんに近そうな。テレキャス使ってた坊主頭の人はその頭に恥じない朴訥なキャラのようでそこはちょっと好印象というか親近感というかうわー日本人という感じ。1度目のMCで話題を振りかけておきながら2度目にヒキ、というのは天然というよりもテクニックを感じました。

Pelican

シカゴのインストバンド。初。彼らもスタンダードな編成の4ピースなのですが音だけ較べるとLITEは文字通りライトだったなあと思わざるを得ないくらいにずっしりとしたアンサンブルを奏でていました。前回でEITSを観た時も感じたことですが、日本人の中に外タレ混ぜると空気が一変する感覚。空が爆発するのとはまた違いましたが今回も同じような感覚に襲われたのですよね。血肉というか、今朝の体脂肪がそのまま音に反映されるようなというか。LITEはまだ緩急つけようとしていたけどペリカンはそこらへん力押し。マスロックメタルメタルハードコアポストロ……?ああ間違えたマスメタルメタル、みたいな。でも頭振ってしまう訴求力があるんですよね。これが外タレの空気か。

MONO

堂々のヘッドライナー。3月に観たばっかりだけれど、ベースの女性がワンピースっぽい服装だったりスカートが思ったより短かったりベースのストラップを肩に掛ける所作が殊の外たおやかだったり、座り仕事の男3人を後目にステージ中央に立ってベースを掻き鳴らす姿の凛々しさに惚けたりと視覚的には全然飽きてない。ショーケース的な風情で、最後を飾るに足るアクトだったと思います。インターバルごとに座ったり仮眠とったり色々回復を図っていましたけれどラストで両足の疲労がピークに達したのでたまらず外に出てしまうというこの屈辱。もう自分はえらい歳になってしまったんだなと痛感。

今年も4時間近い有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。第3回、さらに枝葉を伸ばしていってくれることを期待しています。あと物販はwegだけなんにも出してなかったのでMONOのTシャツを買いました。拳銃がプリントされてる、一番ポピュラーそうなやつを。