竹光侍(6)

竹光侍 6 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

竹光侍 6 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

なんといってもこの巻は御輿大三郎と木久地の果し合い。サブタイトルまで素晴らしい。生き方が時代とすりあわずに家臣からも疎んじられ、自分の道場も取り壊しになったりと文字通り居場所がなくなっていく哀愁と木久地と対峙している時の無邪気さの対比を経た彼の散り様はちょっと胸に迫る。ここで妖刀を持ってくるのかなとちらっと思ったりもしたけど、考えてみたらそれはやっぱり違いますよね。馬+槍が一番彼らしい。

かくて妖刀・國房は再び宗さんの元へ。元々映画を思わせるようなコマ割りをする人でしたけど、56話で宗さんが刀を抜くまでのラスト5ページはぐっと見入ってしまいます。わずかに晒された刀身に朝の光が反射するシーンとかもベタだけどカタルシスを感じる。