ユニコーン / シャンブル

シャンブル【初回生産限定盤】

シャンブル【初回生産限定盤】

実はユニコーン、ベストでざっと触れただけでした。すいませんでした。どっかで嘘ついてたらごめんなさい。

活動再開をこれ以上なく鮮明に打ち出すことになるであろう16年ぶりの新作。

最初にDVDから観たんですけど、メンバー個別のインタビューからレコーディング風景からとにかくこれでもかと強調されていたのは「全員が曲を書いて、全員が歌える。これがバンド(ユニコーン)の強みだよね」という点。果たして見事に全員の楽曲と全員のヴォーカルが収録されています。奥田民生による曲は15曲中5曲とやはり一番多いものの、メインヴォーカルの比率が思ったよりばらけていたりして“奥田民生のバンド”にならないようにやっぱり人知れず苦心したところはあったんじゃないかなあなんて思ったりしました。個人的にはEBIさんの存在感が映えるアルバムだと思います。DVDにおける「伸ばすところ全部に『い』をつけて」という民生の注文が川西さんによって忠実に反映されているM-6はちょっと噴いた。再結成という立場で懸念されるいろんなポイントを実に自然体で捩じ伏せて、それぞれがそれぞれの居場所を無理なく、それこそ今までずっとバンドが続いていたかのようにしれっと獲得できているという空気感がなんだか清々しいです。