からん(1)

からん(1) (アフタヌーンKC)

からん(1) (アフタヌーンKC)

女子柔道を巡る群像劇てとこでしょうか。中学では柔道で京都2位までいき、妙に処世術にも長けたひとりの女子がインハイ4位の先輩目当てにエスカレーターっぽい名門女子高を受験、晴れて新入生となって外部入学者と呼ばれるほか数名を柔の道に引き込みつつお話を展開させる構えのようです。

とりあえず『神戸在住』のような手書きのモノローグも『巨娘』のような手書きのナレーションもなく普通のストーリー漫画を描いてきていてちょっとびっくり。新入生で主軸になりそうなのは柔道経験者の高瀬雅と自己表現の下手そうな小娘(小柄という意味で)の九条京の2人。彼女らが接近する時にセミの泣き声が響く夏っぽい演出で時々構築される2人だけの空間が百合的思い込みを促進させます。

あと、インハイベスト4の実績を持つ先輩部員。豪気な女子を描かせたらホントすごいすねこの人。万次と馬呂絽実が一緒くたに転生したような顔して制服着てビール飲んでたりするわけですけど(しかし風邪はひく)、もれなく憎めない説得力のあるキャラに仕上がってる。乳首勃っててもこのお人じゃあーしょうがねえなーと思えてしまう。