Primal Scream / Beautiful Future

ビューティフル・フューチャー

ビューティフル・フューチャー

エレクトロ・ガレージな雰囲気が戻ってきました。
でも『Evil Heart』や『XTRMNTR』の時みたいに噛み付かんばかりのロック感もバッキバキのダンス感も全体的には薄く、プロデューサーの数だけ色んなプライマルがとっ散らかっちゃってる印象。さりとてそれが別にマイナスに働かないのはバンドの人徳か。キーボードすごいですよね。脱力しきってて。

聴いてると、新作を出すたびに枕詞のように付随する“尖鋭的”とか“最先端”とかはもう許してやれよと言う気がしないでもないです。タイトルの『Beautiful Future』と変わらんじゃないかと。唯一無二な空気はさもありなんという感じですけど、もうそのジャンルのスタンダードって事でいいのではないかと。

でもコアなの作ってきたらきたで騒ぐんだろうなあ俺。「スタンダードにして尖鋭的!」とかって。どっちなんだよっていう。