トライガンマキシマム(14)完

トライガン・マキシマム 14 (ヤングキングコミックス)

トライガン・マキシマム 14 (ヤングキングコミックス)

シリーズ17冊、掲載誌のすったもんだを経て12年に及んだ物語の最終巻。全頁がもはや万感の想いでいっぱい。逆にたじろいでしまう表紙だと思うんですがどうでしょうか。2009年を目処に映画化も決定。普通にやるとしたら『空の境界』のような感じになってしまうんですかね。固定ファン以外も映画に取り込むならもう1回ぐらいTVシリーズやらないと知名度的に厳しそうですし。

この巻で描かれている核心の大筋はアニメでは先行して放映されていたようで、よくある「ラストは初期の段階で決めていた」てやつなんでしょうかね。規模は大分でっかくなってるけど。ナイブズの去就は如何様にも解釈できるように完全にぼかされていてなんだか『MONSTER』風味。

ラブアンドピースてマキシマムになってからはほとんど出てなかった言葉で、マキシマム全編を通してそんな事は言ってられない展開が続いていたのだけど、だからこそラスト間際で出てきたときには言葉に数段の重みを感じたものです。最終回3ページ前の見開きカラーも再現、陽はまたのぼりくりかえす、しかしもう干上がるのを待つだけじゃないよという事で。お疲れ様でした。当分漫画は描かないんでしょうけど2年くらいなら待てます。ありがとうございました。