僕の小規模な生活(1)

僕の小規模な生活(1) (KCデラックス モーニング)

僕の小規模な生活(1) (KCデラックス モーニング)

前作『僕の小規模な失敗』は読んでいないばかりか値段が高くて手を出せない有様なのですけども、こちらはメジャー誌に載ってくれたおかげで幾分読みやすくそして買いやすくなったのは喜ばしいことです。値段的にも。

漫画で飯を食っていこうとする漫画家の漫画という、自身の生き様をコミカルにしかし赤裸々に切り売りする様がいかにも業界人に受けそうなオーラを放っていますが、一般人とりわけそんなにバリバリ働けてない、俺みたいな人間にも囁くようにシンパシーを届けてくれる魅力をも押し出しています。これが独り者の漫画だったらただのネガ漫画に落ち着いてるところを、もっちり可愛い奥方の存在ががっちりフォローしてる。人は独りでは生きてゆけないのだなと、しみじみ再確認する読了後。