昨日まで世界になかったものを

ポジティブな言葉を多用して人生常に前向きでいることが大事なんだというような事を強調する類の歌が個人の人生に与えるプラスな感じの効能を僕は一度も体感した事がなくて、その手の歌に対して軽い拒否反応すら催す時期を経て今や完全無関心というある意味アンチの極北に辿り着いた気すらしないでもない僕の昨今。ましてや人生を変える歌に出会えそうな確率っていうのは今もって天文学的数字並に低いと思われる僕の昨今。

少なくとも一昔前なら、初めから「なんでもいいからなにかに共感したい!」と思って小説を選ぶ人はおそらく皆無に近かろうはずで、中でも音楽はそこら中でなにかしら垂れ流されていて時には勝手に耳に入ってくるわけで、創作物の中で最も触れる目的<触れた結果のバランスが否応ない媒体と言えそうなそうでもないような気がしますが、目的がなくても触れざるを得ない分、創作物の中で心の琴線を震わせるものに出会える確率が最も低い媒体なのかもなとも思うのです。

しかし僕が出会った、能書きの一切関係なしになんだか元気を貰ったなあとナチュラルに思えた音楽は、近くて遠い、微妙なところにあったんだなあという話で。

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