- 作者: 椎名軽穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/25
- メディア: コミック
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- 作者: 椎名軽穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/09/25
- メディア: コミック
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別冊マーガレットで連載中。以下続刊。
長い黒髪と陰気な風貌のせいで怖がられたり謝られたり避けられたりし続けて孤独に学校生活を送ってきた完全無欠の名前負け女子高生・黒沼爽子。そんな彼女の日常が、気さくで人望の厚い憧れのクラスメイトの風早くんと接することで少しずつ、かつ劇的に変化していく様子が描かれています。
個人的には『カードキャプターさくら』以来で手に取った少女漫画なんですけども。素直に面白いと共に全体の筋にも訴求力があって良いと思います。ヒロインの爽子が、元々のピュアネスとポジティブさに風早くんとの関わりを経てひたむきさを身につけて真摯に誰かに気持ちを伝えようとする様がもうたまらず、2巻のラストは何回読み返しても泣いてしまいますマジで。爽子はギャグ顔がほとんどなだけに普通の笑顔とか描かれるともうノックアウトですよ。魅力でかすぎですよヒロイン。このへんも感情移入しやすいように作っているのだろうか。メインキャラ以外のクラスメイトの反応にリアリティは乏しく、本当にピザにのったオリーブをつまみ食いする程度の悪しか存在しないネバーランドな構成がこう、どこかほっこりした気持ちにさせてくれます。とりあえず一番気を遣ってるのは風早くんではなくお前らその他大勢のモブ生徒たちですよね、という事で。