デトロイト・メタル・シティ(3)

デトロイト・メタル・シティ 3 (ジェッツコミックス)

デトロイト・メタル・シティ 3 (ジェッツコミックス)

サタニック・エンペラー。フェスの皮を被った、デスメタルバンドが血で血を洗う狂宴に参加することになった根岸。貞操の危機に見舞われたりポップシーンではやっぱり認められなかったりせっかくオシャレの世界に踏みとどまれそうだったのに自ら退路を断って、世界を統べるべく資本主義の豚を駆って屍山血河を蹂躙するのでした、という第3巻。

今巻はジャギ様の空気の読めなさというか、彼が抱えるジレンマが浮き彫りに。すっかりDMCの良心の座を獲得してしまったジャギ様の飛躍に期待したいところです。作中屈指のキラーエピソードのひとつであるクラウザーさん(酸)素の話も収録されていますがクラウザーさんは高みに登りすぎて逆に安定してきちゃってる感があったりするので、ジャギ様カミュさんに活躍の場をもっと。連載ではクラウザーさんがピンチなだけにもっと。